「 犬山橋 」
- 犬山橋は、名古屋鉄道の犬山遊園駅と新鵜沼駅の間、木曽川の架かる、道路併用橋です。
この犬山橋は、大正14年に旧名古屋鉄道犬山線と、各務原鉄道とをつなぐため、計画されました。
しかし、これだけ大きな川に私鉄1社で橋を架けるには負担が大きすぎるため、両岸の岐阜県と愛知県に費用を負担して
もらったため、車と列車が、同時に同じ橋を利用する道路併用橋となりました。
名古屋鉄道の高山まで結ぶ「北アルプス号」、特急電車パノラマスーパーや通勤用の普通電車が、
自動車のすぐ横をソロリソロリを渡る風景は、全国でも唯一ここだけでした。
しかし、2000年の3月にすぐ西側に道路専用橋「ツインブリッジ」が架橋され、この風景もまもなく見えなくなってしまいます。
(右に見える岩山が、城山。戦国時代、大沢氏の鵜沼城があった所です。(吉川英治の太閤記にでてきます)
以前は、山頂に城山荘という料理旅館があったのですが、今は営業していなく、幽霊屋敷?になっているようです)
上り線下り線の電車のすぐ横で、上り方向下り方向の通勤車が電車の線路を横切り、それに木曽川の堤防沿いの道路が直角に横切りますから、
車も電車の運転士もヒヤヒヤして運転します。(地元の人はなれたものですが)
そのためパノラマカーは、この橋では、独特のミュージックホーンを鳴らしながら、進入してくる風景が有名でした。 2000年1月撮影
名鉄の名車7000系パノラマカーが、重い車体を左右に揺らしながらミュージックフォンを鳴らしながらほんとに、ゆっくり渡ってゆきます。
しかし、この車輌が、犬山橋を渡る風景を見られるのも、そんなに長くありません。 2000年1月撮影
大正ロマンの雰囲気を残す犬山橋の銘版モニュメントです。 すぐ下流に架けている道路専用橋のツインブリッジ(3月完成)です。
(大正時代の橋も全国的には少なくなっているのでしょう)
2000年1月